外国為替(FX)市場速報

【外国為替市場】主要通貨において上下に激しい動き

まず8日のニューヨーク市場において、主要通貨に対し円が急激に買い進まれた。
週初は抵抗線であった95円前後でもみ合っていたドル円も、この日に入ると94円台半ばで徐々に頭が重くなり、日本時間の9日午前0時には約240ポイント急落、今年2月以来の安値となる91円80銭付近の値をつけた。
円はその他の通貨でも買いが優勢となり、ポンド円では147円半ばまで約470ポイント、ユーロ円では127円付近まで約370ポイントの下落を見せることとなった。

 

2日の米国雇用統計発表以降、主要国の景気回復が長期化しそうであるという観測が市場に広がる中、この日のニューヨーク市場でも株式市場、原油市場が総じて下落し、リスク回避から円を買戻す動きが活発となった。
英ポンドでは、BOE(英国中央銀行)が翌9日の金融政策委員会で、資産購入プログラムを拡大し同国の通貨供給量を増やすとの観測が高まったことを受け概ね軟調気配であったが、午前0時のロンドンフィキシングをきっかけに円買いが加速、下値抵抗線を破ったことから、市場のストップオーダーを巻き込んで、急激な円買い相場を示現することとなった。

 

9日になると相場は一転、買われすぎ感から円を売戻す動きが見られるようになり、日本時間午後8時のBOE政策金利発表後に、まず英ポンドの買い戻しが顕著になると、その他の欧州通貨でもドル売りが優勢となり、ポンド/ドルで1.6380前後、ユーロ/ドルで1.4070前後まで上昇することとなった。

 

BOEによる発表直前には、資産購入プログラムの拡大は一転して見送りとの観測が強くなりつつあり、結果はやはり資産買い入れ規模を1250億ポンドに据え置くものであった。
そのため、英ポンドの買い戻しにつながったようだが、結果的にみれば、8日に買われすぎた円が対欧州通貨で調整されたともいえなくもない。
ユーロ円もポンド円も、一旦は8日の急落前の水準まで値を戻すこととなった。

 

外国為替市場では投機的な値動きを見せることが多いため、特に短期の局面においては、ファンダメンタルズ的な側面のみでは説明がつかない相場も珍しくはない。
少し長期的な側面から相場を眺めると、欧州主要通貨はやや軟調気味ではあるものの、未だ持ち合いを脱しているとは言い切れないため、今週も週初は円と欧州通貨のポジション調整中心の、方向感の乏しい相場になりそうだ。
ドル円では94円台後半、ユーロ円で131円、ポンド円で152円あたりが当面の上値抵抗線になってくると思われる。

 

主に欧州通貨や円が主役となって相場を牽引した感がある先週はの外為市場であるが、世界的な景気回復に市場の争点が集まる中、今後もやはり話題の中心は米国景気になってくることは間違いないであろう。
15日には日銀の金融政策決定会合があり、政策金利が据え置かれる公算が強いが、ドル円では91円台がなお射程圏内に捉えられており、米国の経済指標結果や要因の発言次第では、下値を試す瞬間も予想される。
下方向への急激な値動きには注意が必要かもしれない。

 

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